Carefree Life

日々の出来事を、細々と不定期に。

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sin雪

Author:sin雪
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いえ、なんでもないです。

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GUN LIFE Ⅵ

 夢を見ていた。忘れようとしているのに、忘れられない昔の出来事。 大切なものを失う夢。無数の矢の雨、次々と倒れていく仲間達。運良く逃れた者も、ある者は鋼の刃に、ある者は何本もの槍に体を貫かれる。私を守ろうと、仲間達が前に立ち塞がり、鉄の雨を、刃の嵐をその身に。私はただ倒れていく仲間達を見ることしかできなかった。
 仲間の一人は逃げろと言う。私達はどうなろうとも、あなただけは逃げ延びなければならないと。お前達を置いて逃げられるものか。
 しかし、私は逃げ出した。目から涙を流し、後ろを何度も振り返りながら、ひたすら走った。このときほど、己の無力さを怨んだことはない。仲間達は・・・笑っていた。今宵で命が終わりということを理解しながら・・・ただただ笑っていた。その笑みに後悔はなく、自らの、今やるべきことを、信念を。
 だから・・・私は・・・逃げた。今やるべきこと、それは彼らの守るべきものを守るため。彼らの信念を貫き通すため。生き延びるため・・・!
 この地に私の大切なモノは何もなく、大切な人ももはやない。
 されど、想いはこの地にあふれ。故に己を呪う。
 
 私は死んだ。しかし、仲間が私を生かし、生きろと言った。
 この命、既に己のモノではなく、されど己のモノ也。
 故ニ、私ハ生キル。生ヲ、人生ヲ、新タナ道ヲ。
 コノ私ノ命、誰ニモ屠ラセハシナイト。
 

 私ハ、私ハ必ズ生キルノダ。コノ命、自ラデ尽キルマデ。

----------
-----

 夢を見ていた。忘れかけていた、でも、忘れてはいけない夢。
 失った夢。大切なものを。生きる事を。全てを。
 目の前には、息を引き取った人とは言えない人。私の大切だった人。しかし、それは最早ソレではなく、ただそこに転がるモノ。
 私は涙を流した。声をかけても、返事はなく。触ってみても、ただ冷たさを与えるのみ。響き渡るは私の声のみ。あるのは、私だけ。
 己の無力さに、悔やみ涙し、嘆き叫ぶ。
 けれども、何も戻るわけではない。返ってくるのは、私の声。
 それでも、私は続ける。

 私は死んだ。己の意思で、自ら殺した。
 けれども、私はいる。ここにいる。
 自ら消した生と別れを告げ
 自ら生んだ生を歩む。
 新しい道の行き止まりまで、私は行かなくてはならない。
 自ら消し生み出した命を、私は見届けなければならない。
 最後まで・・・。

 だから、私は生きる。尽きるまで、行き続ける。
 誰にもソレを邪魔をさせない。

---------- 

「・・・ん。」
 目を開けると、そこは木の壁。いつもの安い宿の天井が広がっている。辺りを見回すが、いつもと変わりはない。
「久しぶりに見たな・・・。」
 それは昔の夢。悲しい、哀しい昔の話。
「うーん、今日もいい天気だな。依頼日和ってやつかな。」
 窓を開け放つ。日の光が部屋に差し込み、思わず目を閉じる。ベッドに戻り、置いてある水を一口飲み、フゥっと一息つく。
「・・・さて、今日も稼ぎに行くか。」
 服を着替え、愛銃と刀を持つ。
「仕事帰りの一杯が楽しみだなぁ。」
 笑いながら、ドアを開け
 今日を生きるために、一歩踏み出す。

----------

「・・・ぅん・・・。」
 気がつけば、枕が目の前にある。ベッドでうつ伏せに寝ていた。依頼が終わってからベッドで横になり、そのまま寝てしまったようだ。
「久々に見たわね・・・。」
 遠い昔の夢。
「そんなに昔でもないわね。私まだ若いし。」
 苦笑し、顔を洗いにいく。鏡を見ながら、自慢の赤い髪を梳かす。怪我を負った左手が少し痛むが、それほど気にならないぐらいにまでになった。
「今日はどうしようかしらね・・・。」
 梳かしながら、計画を立てる。が、何も思い付かない。寝起きなので、まだ少し頭がボーッとしているためだろう。
「まずは・・・頭を起こしにコーヒーでも飲みに行こうかな。」
 服を着替え、大型の愛銃をとる。
 ドアを開け、外に出る。
「んー、今日もいい天気ねぇ。」
 日の眩しさに目を閉じ、気持ちよい風に吹かれながら
 私は今日も、今日を歩き出す。

 -To be continued-

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GUN LIFE Ⅴ

 この国は、中央に位置する都市、ライアドを中心に東西南北にそれぞれ街がある。東はルイー、衣服関係の産業・技術が発達しており、様々な色鮮やかなものが数多くそろえられている。北はステイシア、多くの鉱山があり、鉱石発掘、製鉄技術、武器開発などの技術が発達している街である。そして南はトリポス、港がありそれを拠点とし、自国の生産物などを他国と交易を行っている。様々な国の生産物が数多く売られており、また異国の人が多く滞在しており、交流の場として賑わっている。そして、西の町リトアス、この国は山と海に囲まれており陸地から入るには唯一の入り口である。隣国の文化も少し取り入れられ、他の街とは少し雰囲気が違う。また、旅人などの滞在者が多く、様々な情報がここでは手に入る。情報の街という名がつけられている。
 その西の街トリアスの中心にある広場がある。中央には噴水があり、広場の周りは緑が溢れており休息の場として人気がある。その広場に設置されているベンチの1つに、目を引くものがある。
 1人が座っている。歳は若く17といったところだろうか、背は小さめであり、金色の肩口まである髪を持ち、目が大きくパッチリしている可愛らしい少女である。見る限り、ただの美少女なのだが、しかし、その手に持っているものがさらに、目を引く原因になっているのだろう。
 手には、その容姿には全く似合わない、ゴツゴツしたトランクを持っている。しかも、形がおかしく、縦は短く、横が異様に長い。細長い形の変わったトランクなのである。その形状からして、あまり便利とはいえない。旅行中なのか、しかしあれでは特定の荷物しか入れられないだろう。
 少女はベンチに腰掛け、ボーッとしながら空を見上げている。その姿、様子は神秘的であり、見るものの足を止めさせてしまう程であった。が、少女の方は、全く気にせず、ただただ物思いにふけ、上を見ているのであった。
 傍から見るその可憐な様子とは、全く違う事を考えているなど、誰がわかるであろうか。
 そう、彼女は退屈していた。
(何か面白いことはないかしら・・・。それか、怪しい依頼とか。)
などと、物騒なコトを考えながら、私は視線を戻し、中央の噴水に向ける。すると、向こうから見知った顔がこちらに気づき、歩いてくる。
「よっ、アト。暇そうな顔してんな。」
 アトとは私の名前だ。正確にはアトライル・フェリシェというが。
 声をかけてきたのは、帽子を目深に被り、紺色のコートを羽織っている若い男であった。私の知人の一人である、名をレンド・シーニス。
 「やっほ、レンドさん。何か面白い事ないかしら。」
 私は、ヒラヒラと手を振り、やる気のない声で答える。レンドは苦笑すると、隣に腰掛けた。
「相変わらずだなぁ。怪しい依頼でもないかとか、思ってたんだろ。」
「あはは・・・。」
 分かりやすいらしい。私は乾いた笑いをした。
「んー、そうだなぁ・・・。」
 帽子を少し上げ、顎に手をやり考えている。しばらくして、何かを思いついたらしく、あぁと呟く。
「ん、何かあるの?」
 急に元気になった私を見て、クスクスと笑っている。
「いや、ほら前に異国の剣を持つ男の噂をしただろ?」
「あー、あの剣で銃弾弾きながら敵を倒すって話ね。」
 私は少しガッカリした。当初は盛り上がったのだが、それ以降なんの話もでなく、結局はただの噂なのだろう。冷静に考えて、剣で銃弾を弾くなんて技を、人間ができるはずないと答えに至った。
「それで、その男の話なんだが。2週間前くらいか、ライアドとルイーを繋ぐ街道があるだろ。そこを拠点にしてた盗賊がいたんだが。」
「あぁ、確かそんな情報もあったわねぇ。」
「それの討伐依頼がライアドで出ていて、受けた2人がいるんだが。どうもそのうちの1人が、その異国の男だったらしい。」
「へぇ、でも異国の男ってだけで、あの噂の男じゃなかったんでしょ?」
 私は興味なさそうに返事をした。
「いや、それが本物だったらしいぞ。ちょうどその街道の森の奥に薬草採取の依頼を受けた奴がいたんだが、盗賊のアジドらしきところで、銃撃戦をやっているのに遭遇したらしい。」
 空を見上げながら、話半分で聞いていた私は一瞬止まり、レンドに体を乗り出した
「そ、それで?」
「落ち着けって、噂・・・本当だったらしい。」
 あの噂が本当・・・?
「剣を持って、あっという間に2人を切り倒したらしい。そして、盗賊の頭らしき奴に銃で撃たれたんだが・・・剣を一振りして、何事もなかったように近づいて斬った・・・っていう話さ。」
  信じられないといった感じで口笛をピュウッと吹く。私は今目をキラキラさせているだろう。急に興奮してきた。これなのよ、私が待っていたのはっ!そんな私の様子を見て、男は苦笑する。
「これからライアドまでの依頼を受けてるんだが、ついてくるか?」
 レンドは返事を待たずに立ち上がり、宿の方に向かって歩き出す。後ろから、少女の元気な声が聞こえる。
「もちろんっ!」

 スキップをしながら、準備に行く少女。
 それを見て、ケラケラ笑う帽子の男。
 今日もこの広場は、賑わっていた。


 -To be continued-


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GUN LIFE Ⅳ-

「思ってた以上に数が多いわね・・・。」
 街道からだいぶ離れた森の奥にそれはあった。大きめの木の枝をうまく使った、2階建ての少し大きめの小屋である。盗賊というものに似合わない、可愛らしい作りのそれは見ただけでは、アジトとはわからないであろう。だが、今では一目でわかる。小屋の周りには、盗賊と思われる人が10数人、それぞれ血を出しているところを抑えながら倒れている。
「小規模の盗賊だと、思ってたけど、中々。これだけの人数なら、他の所でやったほうが儲かるだろうに。」
 小屋の近くの木に隠れながら、2人は言い合っている。黒髪の優男と、赤髪の美人である。数時間前にここの盗賊達に襲われた2人は、お仕置きをするべく、アジトを探し出し奇襲をした。
「数は多いけど、個々の腕はそれほどでもないわね。」
「油断するなよ。またやられても知らないぞ。」
男はリボルバーの、女はオートマチックのリロードをしながら、言う。
「わ、わかってるわよ・・・。」
 ムッとなりながら、マガジンをセットする。回りへの警戒を怠ったばっかりに、女は左腕を負傷したのである。
「それならいいけどね。」
男もリロードを終え、たかと思うとハンドガンを腰に仕舞い、逆側に下げている異国の剣、刀を抜き放つ。女は不思議に思った。
「どうして剣を・・・?あの回避力なら余裕で近づけるとは思うけど・・・。危険よ・・・。」
「大丈夫・・・だと思う。数は少ないし、ハンドガンならどうにでもなるさ。だから。」
「だから?」
 男はニヤッと笑い、低い姿勢になり、盗賊達の中へ走りこんでいった。
「援護よろしく頼むよ!」
目にも止まらぬ速さで、距離を近づけていく。
「もう、しょうがないんだからっ!」
 女はすぐさま両手で大型のハンドガンを構え、盗賊達に狙いをつけ連射する。撃つ度に負傷した左腕が痛むが、構っている暇はない。援護により、盗賊の手が少し緩む。その隙を見逃さず、ザシュッと鈍い音を出し、1人を斬る。さらに近くにいる盗賊に向かって返し刃で斬り伏せる。少し離れたところにいる盗賊が、黒髪の男に向けて銃を向けている。
 それに気づいた男は、盗賊の目と銃口に全意識を集中させる。
 銃口から煙が吹き、弾が発射される。
 銃声が響く瞬間、男は手に持っている刀を銃口と自分の体の射線上に向けてヒュンと一振りする。
 銃弾は男に当たらず、なぜか後ろの左右の木が2つ同時に欠け弾け飛ぶ。
「は?」
 それを見ていた盗賊と赤髪の女は何が起こったかわからずに、目を丸くし唖然としている。
 誰が信じられるだろうか。銃弾を刀で弾いたということを。男は何事もなかったように、銃を撃った盗賊に走り寄り、下から斬り上げる。鈍い音を出し、盗賊は倒れる。
「・・・ふぅ。」
男は刀を振り血を払うと、チンッと音をたて鞘にしまった。
「・・・ふぅ。じゃないわよ・・・。」
女は男に歩み寄り、男のコートを掴みガクガクと揺らす。
「あなた一体何したのよ?!」
 黒髪の男はやられるままに、ガクガクと揺れている。
「な、何が?お、おちっ・・つけって!」
 女はハッとなり、コートから手を離した。が、男を依然睨んでいる。
「だからっ、さっき銃で撃たれた時っ!その剣で何したのって聞いてるのよっ。」
「あぁ・・・。」
 男は納得がいった風に、何度も頷く。
「だから、銃弾をこの刀でね。弾いたんだけど・・・。」
何か自分はいけないことをしたのだろうか。上目遣いで女を見る。
「弾いたって・・・。そんな簡単に言うけど・・・人間技じゃないわよ・・・。」
「いや、相手の目と銃口に全意識集中しないといけないから、タイマンか援護がないと。あと、連射できる銃だとこっちが蜂の巣になるけど・・・。」
「・・・。」
 女はそれでも納得いかないといった顔をしているが、前の戦闘の回避力や強さを見ているため、納得せざるをえないといった感じだ。
「油断しないで、本気で行くって言っただろ?」
「はぁ・・・。」
 女はため息を吐く。そして、笑った。常識でこの黒髪を測るのは馬鹿らしいと思った。男に向かって
「そうだったわね。甘く見すぎてたわ。」
 ヤレヤレとジェスチャーをして言う。
「さて、後は頭だけかな。」
「そうね。さっさと片付けましょうか。」
 2人は小屋に向かって歩き出す。周りを警戒しながら静かに一歩一歩近づいていく。
「1・2・3で行こうか。」「了解。」
 ドアの前に立ち、打ち合わせをして2人は腰を落とす。
 1・2・3!
 ドンッと音を立て、ドアを破壊し中に勢いよく入る。
「さぁ、後はあなただ・・・け・・・。」
「あれ?」
 小屋の中は無人であった。2階の部屋も慎重に探したが、誰もいなかった。
「おかしいな・・・。盗賊なら頭がいるはずだけど。」
「そうよねぇ・・・。」
 仕方ないので、2人は外へ出る。そこで、何体も倒れている人の中で、刀で斬った男に目が行く。1人だけ服装が違う事に気がついた。豪華な首飾りや指輪を付けており、盗んだ装飾品であろうものを身に着けていた。
「あー・・・。」
「すでに、倒しちゃってたのね・・・。」
 2人は顔を見合わせ、思いっきり苦笑いをする。
「さて・・・それじゃ何か肩透かし食らったけど、依頼終わらせに行こうか。」
「えぇ、そうしましょう。」


----------

「はい、確かに依頼の品です。それでは、この書類に記入をお願いします。」
 東の街ルイーのギルドで、依頼の報告をしている。あの後は何事もなく、自然の街道を堪能しながらルイーまでの道を歩いていった。黒髪の男と赤髪の女は書類にサインをし、提出する。
「それでは、こちらが後払いの報酬でございます。」
 報酬の10000Bを私と彼は半分にしそれぞれ受け取る。
「またよろしくお願いします。」
 ライアドのギルドと違い、綺麗な女性に見送られギルドを後にした。
「ふぅ、疲れたわ・・・。」
「だね・・・。やっぱりおいしい依頼には裏があるって事を再確認したよ。もうやらない・・・。」
 私と黒髪の彼は、ルイーの広場まで適当な雑談をしながら歩いた。
「さてと、それじゃ俺は宿探して休むよ。赤髪さんはどうする?」
「私は、少しお店を見てくるわ。久しぶりだから、楽しみだわ。」
 広場の真ん中に着く。私はお店を見るため右の道に。黒髪の彼は宿をとるために南の道へ。ひょんなことから組んだこのコンビも解散である。
「それじゃ、お疲れ様。」
「あぁ、お疲れ様。」
 私は背を向け、店に行くために歩き出す。そうすると、男が何か思い出したように私に向かって言ってきた。
「あー・・・。」
歯切れが悪い。どうしたのだろうか。
「何よ?」
「いや、その・・・。名・・・。」
 男は恥ずかしそうに頭を掻いている。そういえば、お互い自己紹介していないことに今さらながら気がついた。あちらで男のほうが聞いてきたが、そのときは私はなんて言った・・・け・・・。私は、少し考える。
男は前のことをしっかり覚えていたらしく、少し残念な顔をした。
「いや、何でもないや。それじゃね。」
 男は肩を落とし宿への道へ歩き出そうと、一歩踏みだす。
「あ・・・。」
 声が上手くでない。どうしたのだろうか、私は。
「・・・ア、アンリッ!アンリ=ジェレイクよっ!」
 ようやく出たと思ったら、叫び声に近い大きさで私は言っていた。
「え?」
 男は何のことか、いや確信犯だろう。ニヤニヤ笑いながら聞き返してきた。
「な、名前よっ名前っ!」
[まっ、いいでしょ。この依頼終わったら、もう会う事ないんじゃないかしら?]
 前に言った言葉が私の頭を過ぎる。急に顔が熱くなってきた。屈辱だ・・・。きっとどうしようもないくらい真っ赤になっているのだろう。男はクスッと笑い
「いい名前だ、似合ってる。俺の名前は・・・結城 士朗だ。」
「ユウキシロウ・・・。」
 この国では聞くことのない、不思議な響きの名前、本当に異国の人である証。私は、何度も黒髪の男の名前を小さな声で呟く。
「よろしくな・・・アンリ。」
 シロウは手を差し出してきた。
 私は恥ずかしさを紛らわすために、横をプイッと向き握手をしながら
「まぁ・・・その、よろしくね。黒髪さん。」
 少し意地悪をしてみる。黒髪の男は苦笑する。少しは反撃できたはずだ。私は店に向かい歩き出した。そして後ろを振り向き
「それじゃ、またね。シロウ。」
 彼の不思議な響きの名前を言い、広場を後にした。
 数秒固まっていた男は、ハッと我に返り遠ざかっていく赤髪の女性を見ながら呟く。
「・・・またな。アンリ。」


 気づけば夕日が出ており
 街や人、全てを綺麗な赤に染めている
 男と女は短い時間を共に過ごし
 そして別れる。
 次に会う日までと・・・。


 -To be continued-

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GUN LIFE Ⅳ-

「見失ったか・・・?」
「思ったより速いな、くそ。」
「逃すと、またお頭に何されるかわからんぞ。」
「あー、めんどうかけさせやがって。早く帰りたいっつの。」

東の街へ続く街道から外れた森の中で、男5人が何やら言い合い走っている。皆手にはハンドガンを持ち、また一人は肩から少し血が出ており服が赤く滲んでいる。彼らはここ、東の森を今拠点にしている盗賊の一味である。先ほど、男と女の2人組みの身包みを剥ごうと襲い掛かったのだが、上手く逃げられ、そのときに相手が撃ってきた弾が肩を掠めた。威嚇で撃ったのだろうが、あの状況で正確に撃ちかえしてくるなど、敵は相当の腕の持ち主なのだろう。だが、数はたったの2人、こちらが上回っている。難なく倒せると誰もが思っていた。
「見当たらねぇな・・・。さっさと終わらせたいんだが。」
一人が愚痴る。残りも同じのようで、頷く。しかし、肩を抑えてる男は何やら思うことがあり、少し考えてから言った。
「数が多いからって、油断してるとやられるかもな。」
「あぁ?2人だぞ。それも優男と女。どう見ても強くはみえんだろ。」
「ありゃ、余裕だよ。にしても、女の方はいい女だったな。」
「あぁ、赤い髪でスタイルも中々だったな。男を先にやっちまって、その後は、お頭のとこに行く前に楽しもうぜ・・。」
ニヤニヤと、男の1人が言う。
「当然。」「やる気でてきたぜ。」
4人はもう勝った気でいるらしい。女の話で盛り上がっている。残りの1人は、何か真剣に考えている。
(そう簡単に行けばいいが・・・。気を引き締めていかねぇとな。)

----------


「はぁはぁ・・・ここまでくれば、少しは時間ができるだろう。」
「はぁはぁ・・・はぁ・・・そ、そうね・・・。」
男と女の2人が街道の外れの深くの森の中で、息を切らせている。女は息を整えながら男に聞く。
「はぁ・・・さっきのやつらは何なのよ?いきなり撃ってくるし。」
男は、辺りを見回したり、上を見たりとキョロキョロしながら、答える。
「多分、ここの森あたりを拠点にしている盗賊だろう。覚えてないか?ギルドで盗賊退治の依頼あっただろ?」
「そういえば、そんな依頼もあったような・・・。」
女は考える。微かにマスターが東の森の盗賊がどうとか言っていたようなと思い出す。男も思い出したようで、
「確か東の森--だったよね。俺達が依頼を受けたのは、東の街へ。ちょうどあいつらの拠点にぶつかる。」
「まったく、どうせなら盗賊退治の依頼も受けておけばよかったわね。あの報酬じゃ足りないわよ。」
「おっしゃるとおりで。」
男、黒髪を持つ男は苦笑する。そして、少し開けた場所を見つけ、歩いていく。赤い髪をした美人のような可愛らしいような女もそれに続く。ちょうどぽっかりと穴が開いたようにそこだけ木がなく、小さい広場のようになっている。その近くにある大きめの木を黒髪は目をつけて、木の下に行き、木の表面を撫で上を見る。
「どうするの?そろそろ相手も追いついて来る頃じゃないかしら?」
「そうだね・・・。」
木の周りをグルリと1周して、男は笑う。
「なぁ、木登りはできるかい?」
「・・・木登り?やろうと思えばできるけど、遊んでる場合じゃないでしょう・・・。」
女は呆れながら言う。何もこんなときに木登りなんて、何を考えているのだろうか。
「違う違う、遊びじゃない。上から狙撃するんだよ。」
「狙撃?すぐばれるわよ。上じゃ動けないし、見つかったら終わりよ?」
「うん、だから君が上から狙撃で、俺が下で囮ね。」
確かにそれならば、ばれる確立は大幅に減る。がしかし、相手は5人であり、1人で相手をしなければならない。
「1人で全員相手にするのよ?危険すぎるわ。それなら2人で相手をした方が、まだ安全よ。」
「大丈夫、回避には自信あるから。逃げは任せてよ。」
男はケラケラ笑い言う。そういう問題なのだろうか、女は頭に手をやり、溜め息をつく。
「まぁ、言われた通りにするわ。撃たれても恨まないでね。」
言いながら、木に手をやり上へ登っていく。凸凹が所々あり楽に上まで行けそうだ。
「がんばるよ。それはそうとーー」
「ん、なに?」
男はニヤリと不敵な笑みを浮かべ
「全員俺にとられないようにね。」
「・・・言うじゃない。見てなさいよ!」
「はは、その意気だ。」

----------

さきほどの盗賊5人が、少し開けた広場の手前までくる。すると、広場には、黒髪の男が立っていた。
「いやがった・・・。ん、1人か?」
女がいない。
「女のほうは、逃げたか。ちっ。」
「さっさと終わらせようぜ。」
盗賊達は少し落胆するが、気を引き締め、こちらを見て不敵な笑みをしている男に銃を向けながら近づく。
「もう逃げるのは諦めたのか?」
黒髪の男に向かって、1人が言う。
「あぁ、さすがに疲れたんでね。もう逃げるのはやめ。」
男は両手でやれやれとジェスチャーをして、笑いながら言う。俯き
「だから・・・」
俯きながら、男は盗賊に向かって言葉を続ける。
「ここで、片付けることにするよ。」
「は?」
そう言い、黒髪の男はコートをバッと広げ、足を開き腰を少し落とす。右腕はダラリと下げ左腕を腰へ持っていき、こちらを睨んだ。
「はっ!やる気かよ。甘く見られたもんだな。何だその妙な構えは。」
「かまいやしねぇ、殺せ!」
盗賊達の銃が一斉に火を吹く。銃声が響き渡る。が、男には一発も当たっていなかった。男の後ろのほうにある木々に弾があたり、表皮が弾け飛ぶ。男はニヤッと笑う。
「な、何なの・・・今の動きは・・・。」
その様子を、私は登った木の上から見下ろしていた。とても信じられない光景であった。盗賊達が撃つ瞬間、あの黒髪は、ゆらりと横に動いたのである。その結果は見ての通り。
「な、なんだ?」
盗賊達は理解できていない様子である。当然である。彼らから見れば、弾が自ら男を避けていったようにしか見えなかった。皆が唖然としている中、1つの銃声が響く。ハッとなり、皆黒髪の男を見る。その右手には、ハンドガンが握られており、銃口からは煙が吹いている。盗賊の1人が倒れる。
「ほら、ボーッとしてると・・・」
黒髪の男は、別の男に銃を向け
「一瞬で終わらせるぞ・・・!」
黒髪は走り出し、もう一発撃つ。しかし、今度は撃つ前に盗賊達は回避に移っていたので外れる。
「・・・のやろぅ!」
黒髪を囲むように、盗賊は動く。そして、男に向かって立て続けに銃を撃つ。とどろく銃声、先程とはうってかわり男は、右へ勢いよく転がり回避。すぐさま起き上がり、森の中へ走っていく。盗賊達はそれを見て、追いかけようと走る。走り出そうとした瞬間、銃声が響き足元の土が弾ける。
「なっ・・・!?」
気づくと黒髪の男は、木々の間からこちらに向かって撃っていた。
「ちっ・・・!撃てぇ!やられっぱなしで終わらせるな!」
盗賊達も撃ち返す。しかし、弾は男に当たる前に森の木に邪魔をされ、当たらない。空しく木の破片だけが飛び散る。
「・・・地形を上手く使って回避、そこから隙あらば仕留める。そして・・・。」
木の上にいる私は、大型のハンドガンを取り出し両手で構える。盗賊の後姿を上から見下ろし、狙いをつける。ドンッ!と大きめの銃声が1つ響き、盗賊の1人が倒れる。
「私から全て見える位置に誘導しながら戦ってるのね・・・。まったく、厭きれた強さね・・・。」
全く別のところから狙撃され、盗賊達は混乱する。
「な、なんだ?!」
「女か・・・!くそっ、逃げたんじゃねぇのか。」
盗賊達は女を見つけ出そうと、辺りを見回す。が、しかし、その瞬間、また銃声がし、また1人倒れた。
「余所見してる場合じゃないだろ。」
黒髪の男が、銃をこちらに向け睨みながら言う。
圧倒的であった。
「くそ、一旦引くぞ!」
残った盗賊の2人は、逃げようと反対側に向かって走り出す。また銃声が響き、1人倒れる。ついに1人になった盗賊は、やられた仲間を見もせず全力で走る。
「な、なんなんだ・・・こいつらは・・・。」
「逃がさないわよ・・・。」
私は逃げている盗賊に狙いをつけ、トリガーを引く。ドンッ! がしかし、弾は盗賊の肩をかすめ地面の土が弾ける。外した。まずい、逃げられる・・・!肩をかすめ、盗賊の動きが一瞬止まった。その瞬間を見逃さず黒髪の男は、盗賊に向かい全力で走り向かっていく。盗賊が男の接近に気づき、銃を向け発砲しようと、トリガーに指をかけた。
「危ない!」
私は叫んだ。援護しようと、再び狙いをつけようとした時であった。銃声ではない、別の音、変な金属の音が聞こえた。そして、ザシュッと鈍い何かで肉を斬る音が聞こえてきた。
「がっ・・・」
盗賊が崩れ落ちる。黒髪の男は、腰から下げていた異国の剣を鞘から抜き放ち、敵が撃つ前に銃を真っ二つに、返しで盗賊を斬り捨てていたのだった。
刃についた血を男は刀を左右に振り払う。そして、チンッと音を立て鞘にしまった。
「・・・はぁ。」
私は、黒髪の男が無事なのを見ると、肩の力を抜き安堵した。
「おーい、ご苦労さん。もう降りてきてもいいよ。」
手を振り、こちらに向かって叫んできた。
「わかってるわよ。そんな叫ばなくても、聞こえてるって。」
私はそんな男の姿に苦笑しながら、木から降りていく。
「お見事な腕前で。助かったよ。」
もう少しで飛び降りれそうな高さまで差し掛かったところで、男が突然言った。
「何言ってのよ。私がいなくても余裕だったじゃない。かえって私がしたにいたら足手まといになってたでしょうね。」
私は少し頬を膨らまし、横を向いた。そんな私の仕草を見て、黒髪の男は微笑み、
「そんなことはないさ。さぁ、さっさと依頼を終わらせに行こうか。」
「そうね。急ぎましょうか・・・よっと。」
私は飛び降りた。着地したところが凸凹になっており、足を滑らせバランスを崩す。
「きゃっ。」
男が支えようと私に寄ろうとした時、後方で小さくパンッ!と音がなる。男が何かに気づき、後ろを振り返ろうとした、男の顔を何かが横切る。それが何か気づいたときには遅かった。
私の左腕に激痛が走り、腕が後ろに弾かれ木にぶつかる。
「・・・え?」
男と私は、弾かれた腕の方を見る。腕からは、私の髪と同じ色をしたものが、ドクドクと流れ出ていた。血が、血まみれの腕が目に映る。
「傷口を抑えていろ!」
そう叫び、黒髪の男は銃弾がきた方向へ向く。少し離れたところで人影が動いたのを見つける。男は走り出し、影に向かって銃を撃つ。しかし、影に当たることはなく、手前の木が弾ける。私は、そこまで見て痛みにより目の前が暗くなる。そして、私の視界は真っ暗になり、そこで気を失った。
「まだいたのか・・・。くそっ。」
歯をギリッとかみ締め、人影を追うのは諦め赤髪の女の方を向く。
「お、おい!しっかりしろっ!」
男は女の元へ走り、上半身を抱きかかえる。痛みにより、少し気を失っているだけのようだ。
華奢な細い綺麗な腕から流れ出る血、見るに耐え兼ねない。
「・・・」
簡単な止血を施し、黒髪の男は女を背負い、唇を噛み締め、その場を急いで離れていく。


盗賊達との戦闘を終え
束の間の気の緩み
その結果・・・。
女は傷つき、男は己を悔やみ責める

今は、静寂が森を包んでいた。


-To be continued-



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ふぅ

こんばんは、秋雪でございますよ。

ようやく一段落致しました。
え?いつも忙しそうにみえん?えぇ、見せてないだけっすよ。
多分・・・。うん、そう。

orz


まぁ、あとは結果待ちっす。
ダールダール

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GUN LIFE -The occurrence of one day Ⅰ-

雲一つない。太陽はギラギラと、ただただその熱を地面に浴びせ続ける。慈悲というものはないらしい。快晴、本当に快晴のとある日の出来事。

「あついぃ・・・。」
ライアドという中央に位置する街がある。大体の街へ行く拠点となっており、街の規模は大きい。街の一角にある一般的、平たく言えば安い宿の一室で、この国では珍しい黒髪を持ち、少し長めだが爽やかな感じの男が嘆いている。窓を開け、縁に座り見慣れない形の木と布で作られた扇の形のものを、顔の前でパタパタと扇いでいる。よく見ると、服もこの国のものではないものを着ている。1枚の布で体を包んでおり、腰のあたりを細い布で留めている。彼の国の衣服である。前に依頼で東の街に行ったことがある。ルイーという街で衣服関係の技術が発達している街であった。店を見回っていたら、ちょうど質の近い布を見つけたので買っておいたのだ。それから、自分で作ろうとしたのだが、依頼やちょっとした事件に巻き込まれたりと、作る暇がなかったのであるが、久々に時間が空いた。気候も暑くなってきたので、ちょくちょくと作り、昨日ようやく完成したのである。
「どこも夏は同じか・・・。あぁあ~。」
パタパタと彼の国でいう扇子を扇ぐ。暑さと動作でだるくなり、扇ぐのをやめる。さらに暑くなりまた扇ぐ、と繰り返している。
「なんとかならないか・・・考えろ、考えるんだ・・・!」
快晴の透き通るような青い空を見上げながらあれこれ考える。
「涼しい所・・・あ、バーいくか。」
いつも行くお気に入りのバー。昼も営業しており、軽い食事もとれたりする。初めて行ったときは、依頼の終わりに街を歩いていたら見つけ、入ったらもう閉店だった。しかし、気のいいマスターが一杯ならと付き合ってくれ、おまけに奢ってもらったりもしたっけな・・・と、そんなに昔の話ではないが、懐かしく感じる。
「そうと決めたら、すぐ行くかな。マスターならこの暑さをなんとかしてくれるはず・・・。」
そう信じ、信じたい。信じよう・・。服はこのままで行くらしく、腰に愛用のハンドガンリボルバータイプを下げる。逆側に剣のようなもの、刀と彼の国では言うものを差す。そして、一番大事なちょっと余裕のある財布を懐に入れ、部屋を出た。宿からバーまでは10分程だ。宿の店主に鍵を渡し、いざ行かんと勢いよくドアを開け外へでる。
「うあぁあ、これは挫けそう・・・。」
殺人的な温度の太陽の光が容赦なく照りつける。黒髪男は熱さで数秒固まっていたが、覚悟を決めたらしく、目的地に向かってヨロヨロと、扇子を扇ぎながら歩き出した。
「小袖作っておいてよかった・・・。こんな日にあのズボンとかシャツとか無理だって・・・。」
そのズボンやシャツやらを着ている住人が、すれ違う度にこちらを口をぽかーんと開けジーッと見てくる。見たことのない服に驚いているのだろう。
(・・・そんなに珍しいのか?あぁ、黒髪・小袖・扇子・刀・・・全部珍しいもんだらけじゃないか・・・。)
浮いている。間違いなく浮いている。男は耐えられなくなり、少し速度を上げ小走りでバーへと向かった。

その日の街の食卓では、見たこともない変な格好の男の話題で、どこも盛り上がっていたとか。

-To be continued-


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GUN LIFE Ⅳ-

「さて、デートといきますか。」
「はいはい、さっさと歩きなさい。置いてくわよ。」
「つれないなー。」

暖かな日の光が、東の街へ続く自然の街道を照らしている。木々が辺りに広がり、程よい風が吹いて気持ちが良い。そんな中、人工的に作られた道を2人が歩いている。1人はこの国では珍しい黒の髪を持ち、短髪で爽やかな感じの男、もう1人は腰まで伸びた赤い、緑の中ではっきりと浮かぶ綺麗な髪で美人とも可愛らしいとも見える女である。
「東の街・・・行くのは久しぶりだわ。」
「ルイーって名前だったっけ、確か衣服関係の技術が発達してる。」
「そうよ、私の服もルイーで買ったの。あそこは色々な服が売っているから、私好みの服もけっこうあるのよね。」
早く着かないかと、赤髪の女は楽しそうな表情で言った。ふむ、改めて女の服を見てみると、シャレた薄手のコートを羽織り、上は白を基調とした落ち着いた感じのもので、下は黒のパンツを履いている。シンプルでいて、さりげないお洒落とでもいうのか、そんな感じの服装であり、それが綺麗な赤い髪をさらに際立たせている。
「へぇ、なるほどね。」
「黒髪さんには、縁のない街そうね。」
クスリとわざとらしく赤髪の女は笑いながら言う。俺はむっとなったが、しょうがない。見た目は全くお洒落とは程遠い服装だ。適当な茶色のコートに白のシャツ、下は黒のズボンである。とりあえず着れれば良いと考えているので、そこが駄目なのかもしれない・・・。
「もう慣れたけど、やっぱりこの国の服はどうも着ていて窮屈なんだよなぁ。」
フッと何かを感じ、俺は辺りをキョロキョロと見回す。赤髪の女は気にした風もなく、国の服について聞いてきた。
「窮屈・・・あなたの国はどんな服装なの?」
なんだか嫌な予感がする。辺りを警戒しつつ、それを気づかせないよう装い答える。
「んー、そうだな。袴とか、面倒くさいときは小袖のみ・・・着流しとか・・・。」
「ハカマ・・・?コソデ?キナガシ・・・?」
異国の服の名前に首を傾げ目を丸くしている。言いながら、あのゆったりした服を思い出し、久しぶりに着たくなってきた。
「なんか変な名前の服ね、想像がつかない・・・。見てみたくなったわ。」
パキッと森の中から、微かな音がした。意識を周辺に向ける。
「こっちと全く違うから・・・見たら驚くと思うよ。ルイーでいい生地があれば、作ってみようかな・・・。」
複数の気配を近くに感じる・・・嫌な予感が当たりそうだ。さらに気配を探ろうと意識を集中させようとしたとき、後方から別の気配を感じた。・・・間に合うかっ!?
「意外と器用なのかしら。興味あるし、その時は――」
女性が言い終わる前に、俺は彼女に抱きつき押し倒した。突然の出来事に彼女は何が起きたか理解できず
「きゃっ!?な、な、なにす――」
その瞬間、パンッ!とでかい音が鳴りさっきまで立っていた場所の土が弾け、飛び散る。
「な、何?!」
すぐさま起き上がる。赤髪の女の手を握り、引っ張り起こす。
「起きろ!森の中へ走るぞっ!」
彼女の手を引っ張り、街道の横の森に向かって走り出す。またパンッ!ドンッ!と音が鳴る。横の木に銃弾があたり、木の破片が弾け飛ぶ。
「一体何がどうなって・・・」
「ちぃっ・・・!」
走りながら腰に下げているリボルバータイプのハンドガンを引き抜き、弾がきた方向へ何発か撃つ。一瞬敵の手が緩み、音が止む。
「よし、今のうちに・・・っ!」
木が密集している方へ走り、うまく射線上にくるように不規則に動く。
後ろをチラッと見る。5つの人影がこちらに向かってくるのを確認する。あんなに近づかれるまで気づかないなんて・・・。
「くそっ、一旦距離を置かないと・・・もう少し速度を出す。いけるか?」
「え、えぇ。もちろんよっ!」
強気な返事をするが、自身の速度以上で走っているため、何度かこけそうになる。俺の手をギュッと握り何とか堪え、何とかついてきている状態だ。これ以上の速度はきつい。敵がどこまできているか、また後ろを見る。しかし、どうやら敵にはこちらほどの速度はなく、距離が開き始める。なんとか一旦離脱はできそうだ。もう後ろは確認せず、木に当たらないよう前に注意を向け、俺達はさらに深く奥へと走っていく・・・。

-To be continued-


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あ・・・やめ・・・いや・・・イヤァアアアアアア

イヤァアアアアアアアア



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( ゚∀゚)ノこんばんは、秋雪です。

特にネタがあるわけでもありませんが、おもしろいのを見つけたので
やってみる。あぁ、縁ちゃんのHPであったので、勝手に('-')

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たまには

こんにちは、秋雪です( ゚ω゚)ノ

テンプレチェンズとTOP絵作ってみました。
どうでしょうか。

あ、ダメですか。すいません、調子乗ってました、はい。
ごめんなさい、痛いです。

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GUN LIFE Ⅳ-

先より5日前に遡る。
「そうだな・・・これなんかどうだ?最近東の森に盗人集団がでるらしい、それを追い出してくれって依頼だ。お前さんの腕なら余裕じゃないか?報酬もなかなかのもんだぞ。」
「うーん、そうだろうとは思うけど・・・今、弾がさ・・・4発しか・・・ないんだよね。」
ギルド、民間や国その他色々から依頼を受け、それを腕の立つ者に提供してくれる機関である。迷子のペット探し、荷物の届けから始まり、今のような盗人退治や未開地調査など、様々な依頼がある。とある街のギルドの店内で、2人が話し合っている。1人はこの国では一般的な茶の髪を持ち、背が高く眼鏡をかけている30代くらいの男で、もう片方は、珍しい黒色の髪を持っている爽やかな感じの男である。
「4発・・・、そこまできついのか・・・。」
同情の目で俺を見つめるおっさんに、カラの財布をパタパタと振ってうなづく。
「けっこうな報酬もらってるんだろう?何に使ってるんだ?」
俺はうーんと唸り、何に使ったかを考える。
「弾の補充と、宿代に・・・食費に酒、酒。そうそう、いいお店を見つけたんだよ。そこのマスターがいい感じの人でさ、また酒も美味いんだ。今度一緒にどうだい?」
「酒か・・・泣くまで殴っていいか?」
「ごめんなさい・・・。」
ギルドのおっさんは、顔を引き攣らせながらも、依頼書を漁り始めた。
そして、1つの書類を見て手が止まり、少し唸ってから言った。
「前払い5000、後払い10000か。東の町にあるモノを届けてほしいっていう依頼か・・・。」
「んー?労力の割りに、報酬が良すぎないか?」
かなりの報酬だ。切羽詰っているこの状況では、ぜひとも受けたい仕事である。が、この手の依頼は、大体報酬以上の労力が必要になると、今までの経験から身をもって理解している。
「でも、それにしようかな・・・。前払いので色々補充できるし、贅沢言ってる場合じゃないよね・・・。うん、それにするよ。」
しかし、おっさんは顔をしかめる。
「よくわからないが、何故か2人じゃないと駄目らしいぞ。」
「え、2人?怪しいな・・・。しかし、まいったなぁ知人は今全員他の依頼で出て行ってるよ。」
マスターは何か思い出したようで、手をポンッと叩く。
「そういえば、昨日もこれを紹介したな。お前と同じで1人だったから、帰ったけどな。」
「そうだろうさ、依頼なんか大体1人でやるものばっかりだろう。」
「どうだ?明日またくるって言ってたから、この際一緒にやってみるか?」
俺は苦笑する。
「うーん、あんまり知り合いとしか組みたくないんだよね。あまり見せたくないものとか、色々あるし。」
コートの中に隠れていた、剣のようなもの、俺の国では刀と言うものを摩りながら俺は言った。
「まぁ、そろそろくるだろうし、とりあえず会ってみろよ。」
おっさんは、何故かニヤニヤと笑いながら言う。何が可笑しいのだろうか・・・。

他に良い依頼がなかったため、その人がくるまで、俺は店内で寛いでいる。その間も、様々な客が依頼を求め店内に入ってくる。おっさんは、あれでいて力量を測るのが上手い。その人にあった仕事を次々と、難なく紹介している。7人目の客に紹介を終えた時、カランカランと鐘がなった。8人目の来店である。
「いらっしゃい・・・あぁ、昨日のお客さんか。あれから、探してみたんだけど、いい依頼がなくてね。」
「そう・・・残念だわ。それじゃ適当なのを受けようかしらね。」
澄んだ声が、落胆の色を露にする。男にしては、かなり高い声だ。女のような声であり、喋り方も女みたいだなと俺は苦笑する。そして、入ってきた客に目を向けた。
腰まである綺麗な赤色の髪を持ち、凛とした表情で美人とも可愛らしいともとれる顔の持ち主であった。そう、女である。どこからどうみても女である。俺は目を点にする。こっちを見続けているのに気づき、赤髪の女性は顔をしかめ、マスターに視線を向ける。
「あぁ、そいつはお客。で、昨日の2人の依頼を受けようか迷ってる。どうだい?貴女がよければ、2人であの依頼やってみないか?」
彼女は、俺に視線を向け何やら考え込んでいる。まぁ無理もない。見た目優男である俺だ、何かあったとき、お世辞にも頼れるとは言いがたいし、足手まといになるんじゃないか?とか、そんな事を考えているのだろう。そういう俺も、赤髪の女性を見ている。腕は立つだろう。見た感じで、わかるようになった。一緒にやるのは何の問題もない。2人ならあっさりと終えそうだ。しかし、彼女の方はまだ力量を測るのは、難しいらしい。まだ考え込んでいる。ふと、彼女の銃に目がいった。不釣合いな大型のハンドガンを腰に下げている。やはり、相当の腕なのだろう。しかし、そのハンドガンに見覚えがあった。俺がいつも行くガンショップのおっさんのお気に入りの銃だったはず・・・。
「その銃、もしかして「Remington」で買ったんじゃないかな?」
不意に声をかけられ、ハッとなるが、俺の問いに彼女は答える。
「えぇ、そうよ。あなた、あの店知ってるの?」
「やっぱりか、そんな熱い銃を仕入れるのは、あのおっさんだけだからな。俺もあの店をよく使うんだ。おっさんとは、仲良しだよ。」
この国に初めてきて、銃を買おうとした時、入ったのが「Remington」だった。そのときに、ちょっとした事件があったのだが、それはまたの話にしておく。
「へぇ・・・。」
赤髪の女性は、そのことに興味を覚え、違った目で俺を見てきた。そして、何度か頷いた後
「わかったわ、この人と一緒に依頼をやらせてもらえないかしら。」
「お、そう言ってもらえると思ってたよ。」
マスターは嬉しそうな顔で答える。
「それじゃ、よろしく頼むわね。黒髪のお兄さん。」
彼女は手を出してきた。俺は少し照れつつもいつもと同じように装い
「あぁ、よろしく。赤髪の美女さん。」
握手を交わす。こうして、俺達は一緒に依頼をすることになった。案の定、怪しい臭いのするこの依頼は、期待を裏切らなかったわけだが。この仕事で女性と知り合うのは、珍しい事なので、まぁ良しとしよう。


そして、おっさんは俺にしかわからないであろう、ニヤニヤとした表情でそんな2人を見ていた。だから、何がそんなにおかしいんだ・・・。

-To be continued-

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